保全の地位を向上させたい

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「保全の地位が低い」…これは、壊れた設備を修理するのが「保全」だと、自分たちも周囲も思っているからです。
しかし、設備故障とは設備の病気に他なりません。生兵法は万病のもと、まず専門家がリードすべきでしょう。設備の専門家である保全の人は、故障すれば治してくれる“便利屋さん”ではありません。設備に対する技術的なドクターといえます。このドクターの知見を中心にして、「如何にして劣化をさせないか」を考え、それでも劣化してしまった場合は劣化の早期発見と「適切な処置復元」が必要です。
しかしこれは、簡単に“手をだせばいい”ということではありません。故障の本当の原因(真因)が正しくつかめないといけないからです。ミステリーの“殺人現場”ではありませんが、監察が済む前に死体(故障した場所)を動かしてはいけないのです。ここに、設備ドクターである保全の知見が生きてきます。

保全(設備管理)の正しい姿を知る

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「保全=修理屋さん」ではありません。広い範囲の“設備の健康”を高度な技術とスキルで守っているプロ…いわばドクターなのです。
正確なスコープでとらえた保全(設備管理)の重要性とその概要を、こちらからご覧ください。

経営が認める保全であるために

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「保全」の地位が向上するには、経営から正しく評価されなければなりません。逆にいえば、評価に耐えうる保全でなければいけません。
そのためには、経営的に合理性のある計画がつくられ、その「計画主導」で保全が実行され、正しく評価されなくてはなりません。こうした保全の仕組みを「計画(主導の)保全」といいます。
日本プラントメンテナンス協会では、計画主導で進める設備保全の仕組みとして、「経営に資する戦略的保全マネジメントシステム」すなわちMOSMS(Maintenance Optimum Strategic Management System)を提唱しています。
上記の“保全を正しく評価する”ための「保全水準評価」を含め、経営に資する保全(設備管理)の仕組みを、こちらからご覧ください。

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計画保全について詳しくはこちらから

現場の保全活動を表彰する

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全員参加の生産保全TPMは、ロスゼロ志向の現場活動です。TPM賞は、TPMによって成果をあげている国内外の事業場や、設備管理技術の発展に寄与する優秀な論文・商品等を審査・表彰する制度であり、「保全」の地位向上に直結するものといえます。
特に、TPMによって成果あげている国内外の事業場を審査・表彰する「TPM優秀賞」は、その制定以来約3,500以上の事業場が受賞しています。

取得できる設備管理の資格

機械保全技能検定

技能検定とは、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度です。
機械保全技能検定は、1984年から機械の保全に必要な技能・知識を対象として実施され、2015年度から当会が厚生労働大臣指定試験機関として試験を実施運営しています。
機械保全技能検定について、こちらをご覧ください。

自主保全士認定制度

製造オペレーターに求められる知識と技能について、製造部門が受け持つ保全の一部機能や管理技術を評価するために当会が定めた認定制度です。
2001年度より、「検定試験」および「通信教育」を通じて、「自主保全士」を認定しています。
自主保全士認定制度について、こちらをご覧ください。

計画保全士養成コース

計画保全士養成コースは、技術マネジメントの中核コースとして位置づけられ、設備管理を担う専門保全技術者を対象に、「製造現場における計画保全のマネジメントリーダー」の養成を目的としています。計画的な保全のPDCAを廻し続けるために、「管理技術」と「固有技術」を身に付けた中核人材が「計画保全士」です。修了者は、「計画保全士」として日本プラントメンテナンス協会から認定されます。

設備管理士養成コース

設備管理士養成コースは、1970年に開講以来、88回以上の開催を数える伝統あるもので、「生産保全のマネジメントリーダー」の育成を目的にかかげ、上級管理職、技術スタッフ、工場経営者(候補者)を対象として、生産保全の経営における位置づけ、必要な総合的管理技術を提供するものです。「生産保全のマネジメントリーダー」とは、全社経営方針における工場運営・保全方針を理解し、当該事業場における保全戦略を立案し、実行する責任者です。

防食施工計画士コース

防食施工計画士コースでは、重大な経営ロス・リスクを引き起こす可能性を持つ機器・配管類などに対して、正しい防食技術を適用することをねらいとして、最適な防食施工の計画・管理を、設備管理の観点からとらえ、管理技術と専門技術のポイントを習得します。防食が必要な設備管理の担当者(工事の発注者)と、施工企業として施工計画・品質管理を行っている担当者(工事の受注者)の双方が対象です。修了者は、日本プラントメンテナンス協会と樹脂ライニング工業会により、「防食施工計画士」として認定されます。

TPMインストラクター養成コース

TPMインストラクター養成コースは、少数精鋭(定員8名限定)の密度高いプログラムにより、TPM導入・定着のための社内インストラクターとしてふさわしい知識と教育スキルを身に付けていただくことを目標としています。テキスト、インストラクターガイド(講義のポイント集)とともに、講義で使用するプレゼンテーションデータ一式(PowerPointにて作成)を差し上げますので、会社に帰ってすぐに講義をご担当いただけます。
コース修了者には、当会認定「TPMインストラクター」((社)全日本能率連盟登録資格第89号)の資格称号を授与いたします。

人材育成に役立つ育成プログラム

人材育成に役立つセミナーやイベントを、下記のカテゴリーでご提供しています。

人材育成プログラム(セミナー)

  • 技術教育/技術マネジメント教育
  • 保全技能教育
  • TPM関連
  • 自主保全士検定受験準備講座

人材育成に役立つ情報は、こちらをご覧ください。

各社の成功事例を知る

生産性向上に取り組む他社情報や成功事例、保全技術情報などを多数ご提供しています。